くまもと心療病院

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【2018年7月】豪雨災害に思うこと


豪雨災害に思うこと

 

2018年7月 くまもと心療病院 理事長・院長 荒木 邦生

 

 中国・四国地方の豪雨災害の状況を見ていると、「今までに体験したことがないような雨量が…」という言葉が聞かれた。昨年の九州北部豪雨災害も全く同じだったし、まるてフラッシュバックのようである。そういえば7年前の東日本大震災の時も「想定できなかった大きさの津波が…」と言っていたし、2年前の熊本地震の時も「震度7の地震に2度も襲われるとは…」だった。近年の災害は考えがおよばないようなレベルで毎年のようにやって来る。


 先日福島で開業している大学時代の後輩に久々に会って話をしたが、福島原発の放射能被害は我々が知る以上の深刻さだった。家族や地域社会が引き裂かれたまま7年間も元に戻れないし、今後も戻れるか判らない。廃業した病院も多く地域社会が消滅した状態である。


 災害時に我々に何ができるのか?東日本大震災以後にDPATなどが組織され、被災地で一定の医療支援は行えるようになった。しかし最も重要なことは個々の地域住民が災害に強くなることであり、我々地域の医療機関が災害に強くなり災害時に地域で医療を継続することであろう。なぜなら支援チームは人も時間も限られており、必ず帰ってしまうからである。

 

 

院外広報誌「りふれ」Vol.55 夏号 より