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【2015年7月】夏の思い出


 夏の思い出

 

2015年7月 くまもと心療病院 理事長・院長 荒木 邦生

 

 この季節をくぐり抜けないと夏は来ないのか?と感じてしまうほど梅雨は嫌な季節です。またその季節が仕事で忙しいとよりいっそう嫌になることがわかるようになりました。しかし暑くても良いから夏空をみたい、という今の気持ちもお盆のころにはもう秋を恋しがっているのでしょう。人とは我が儘なものです。
 小学生から剣道を始め大学までやっていました。夏の稽古は本当に辛いものでした。道具を着けただけで身体から汗が吹き出して、稽古の途中からは意識がもうろうとなっていたのを覚えています。ひ弱だった私は夏合宿で倒れて救急搬送された苦い思い出もあります。今から思うと、水分を一切口にさせずフラフラになると「気合いが足りない」と余計に打ち込みをさせることは、虐待だったかもしれません。
 ここ数年高齢の患者さまには「何とか夏を無事にのり切りましょうね」とよく声をかけていますが、もう若くない自分に言い聞かせているのかもしれません。
 夏には他にもたくさんの思い出がありますが、真夏の道場で激しく青春の命を燃やしたことは、今の自分にとってかけがえのない懐かしい思い出です。

院外広報誌「りぶれ」Vol.43 夏号 より