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【2016年7月】理念のもとに


理念のもとに

 

2016年7月 くまもと心療病院 理事長・院長 荒木 邦生

 

 inchou_201607熊本地震の発生から2か月半が過ぎ、当院の状態も5月下旬から過剰入院が改善して落ち着きつつある。しかし余震や集中豪雨による被害などまだまだ不安材料も多い。

 今回の地震により県内の精神科病院では甚大な被害を受けて、患者さまを他院に転院させざるを得ない病院も複数あった。

 被害の大きかった被災地には「何かがしたい」という気持ちでボランティア活動をする多くの人々が集まった。そのような中で「いま当院に何ができるか」を考えた時に、何か新しいことをするのではなく「これまでやってきたことを最大限にやる」という結論を得た。当院には「地域における精神保健・医療・福祉に奉仕する」(略)という理念がある。「奉仕の精神」を持って地元の復興に力を尽くそうと思う。

 ここまでフル回転の2か月半であったが、自らが被災しながら病院を支えてくれている職員に、無理をさせていることを大変申し訳ないと思っている。

 しかし心身ともに痛んだ多くの人々に寄り添い、地域の復興の役に立つ仕事はこれからが本番であろう。まだまだロングスパートの力を緩めることはできない。

院外広報誌「りぶれ」Vol.47 夏号 より