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【2016年10月】2016年秋


2016年秋

 

2016年10月 くまもと心療病院 理事長・院長 荒木 邦生

 

 秋は一年の中で最も好きな季節なのに今年は天候不良や蒸し暑さですっきりしない。昨年暮れに体調の不安もあり、今年は「ぼちぼち」と思っていたが、熊本地震で2発叩かれ目を覚まされた。今秋は紅葉を楽しむ心のゆとりは無さそうである。予報でも秋が短く冬が寒いと言っており、「まだまだ楽はさせないよ」と言われているようである。

 世間では障害を持った方たちを殺害したり、点滴に毒物を入れて終末期の高齢者を死に至らしめるなど、ため息をつきたくなる事件が続いた。いじめの問題も含め人の尊厳、命の尊厳を傷つける行為は、一見他人を傷つけているように見えて実は「自傷行為」であることにみな気付くべきである。自分が満たされないから他人を傷つける、心が傷ついているから身体を傷つける。一瞬だけ満たされたような気がしても、とてつもない虚しさだけが襲うだけだということを。

 毎度のように暗い話題となったが一つだけ、応援しているベイスターズがCSに進んだ。横浜ファンは多くを望んでいなかったのでCSに進んだだけで満足している。やはり欲張らずに自分ができることを淡々とすることが、私にとっての幸せなのかもしれない。でもジャイアンツだけには勝ってほしい。これは欲張りだろうか?

 

院外広報誌「りぶれ」Vol.48 秋号 より